立礼棚 「葉々庵」
〜清らかな風に舞う、平和の茶室〜
葉々庵は、葉が芽吹くように清らかな風が立ち上がる―
「葉々起清風」の思想から生まれました。
共生、平和、つながり、広がりといった願いを込め、世界へとひろがる
静かなムーブメントの場として設計されています。
立礼棚は、葉のかたちを模した棚板を連ねて構成され、七人の亭主が七人の客を迎える「七客七亭」のかたちを取ります。この「七」は、アジア、ヨーロッパ、アフリカ、北アメリカ、南アメリカ、オーストラリア、南極――七つの大陸を象徴し、ひとつの Piece(茶室)が、世界の Peace(平和)をつなぐことを願っています。
葉々庵は、風に舞う葉のように自由に形を変え、どこへでも設営することができます。その柔軟さと軽やかさは、場所や文化を越えて、人々を結び、祝い、清らかな風を運びます。
立礼形式による現代的な設えのなかに、風禅の思想が静かに息づくこの立礼棚は、松竹梅の祝福とともに、世界の平和と自由への祈りをのせて旅を続けます。
書:海老原 露巌
生花:洗心流 西畑 窓月
干菓子:銘「葉々」象東製
立礼棚製作:指物益田 益田大祐
企画デザイン:有限会社 椿建築デザイン研究所 椿邦司・唐須麻実